造園の石の選び方【完全ガイド】初心者向けに庭の種類別に最適な石材からデザインまで徹底解説

雑木の庭 作庭

庭の雰囲気をワンランクアップさせたいけど、どんな石を選べばいいか分からない…。「和風の庭に合う石は?」「おしゃれな洋風ガーデンにしたい!」そんなお悩みはありませんか?

実は、お庭に置く石の種類や置き方ひとつで、見た目の印象はもちろん、お手入れの手間も大きく変わるんです。

たとえば、趣のある日本庭園。歩くための「飛石(とびいし)」や通路の「敷石(しきいし)」は、見た目だけでなく滑りにくさも大切です。素材選びを間違えると、苔や汚れがびっしりついてしまい、しょっちゅうお掃除が必要になることも…。

一方、おしゃれな洋風ガーデンでは、建物や植物と調和する色や質感が重要です。これを考えずに石を選ぶと、なんだか統一感のない、ちぐはぐな印象になってしまうかもしれません。

この記事では、庭づくりの初心者さんにも分かりやすく、目的別にぴったりの石の選び方を徹底解説します!「おしゃれな庭にしたい!」「お手入れが楽で、費用も抑えたい!」そんなあなたの理想の庭づくりを、この記事が全力でサポートします。

造園の石の選び方

まずは知っておきたい!代表的な庭石の種類と特徴

庭づくりに使われる石には、たくさんの種類があります。それぞれの石が持つ個性や特徴を知ることで、あなたの庭にぴったりの石が見つかりますよ。ここでは、よく使われる代表的な庭石をご紹介します。

よく使われる庭石の種類と特徴

石の種類特徴主な使い道
御影石(みかげいし)硬くて丈夫。白、グレー、ピンクなど色も豊富。敷石、飛石、縁石、灯篭など
砂岩(さがん)柔らかく加工しやすい。温かみのある色合いが人気。飛石、壁材、アプローチ
玄武岩(げんぶがん)黒くて重厚感がある。モダンで引き締まった印象に。庭のシンボル、踏み石
鳥海石(ちょうかいせき)表面がなめらかで、波のような模様が美しい。日本庭園のアクセント
みかも石青みがかった色が特徴。比較的軽くて扱いやすい。飛石、装飾石

庭石選びの3つのポイント

  • 丈夫さで選ぶなら →人が歩く場所や長く使いたい場所には、硬くて丈夫な「御影石」や「玄武岩」がおすすめです。
  • デザイン重視なら → 温かみのある「砂岩」や美しい模様の「鳥海石」など、色や質感にこだわるとグッとおしゃれになります。
  • コストを抑えたいなら →「みかも石」などは比較的リーズナブルで、庭のアクセントとして取り入れやすいですよ。

日本庭園にぴったりの石

日本庭園では、石は単なる飾りではなく、自然の風景を表現するための大切な要素です。苔や木々と調和し、落ち着いた趣を感じさせる石を選びましょう。

石の種類特徴用途
鞍馬石(くらまいし)京都産。赤みがかった錆びたような赤茶色が独特の風合い。庭の主役になる景石、踏み石
三波石(さんばせき)青緑色が美しい硬い石。水に濡れると色が濃くなる。水辺の景観石、橋石
那智黒石(なちぐろいし)しっとりとした黒色と艶が高級感を演出。飛石、庭のアクセント
阿蘇溶結凝灰岩軽量で加工しやすく、耐久性もある飛石、沓脱石
溶岩石(ようがんせき)ゴツゴツした見た目で多孔質。水はけが良く植物と相性◎。苔庭、ロックガーデン

日本庭園の石選びのコツ

庭の主役には、自然な風合いの「鞍馬石」や「三波石」を。
池や手水鉢の周りには、水に強い「三波石」や「溶岩石」が似合います。
人が歩く飛石は、滑りにくい素材を選ぶと安全です。

ロックガーデンにおすすめの石

ゴツゴツした石と乾燥に強い植物を組み合わせるロックガーデンは、個性的でカッコイイ庭のスタイルです。石の選び方で、ワイルドにもモダンにも演出できます。

石の種類特徴適用例
溶岩石軽く、水はけ抜群。植物が根を張りやすい。ドライガーデン、多肉植物と
玄武岩黒くシャープな印象で、植物の色を引き立てる。モダンなロックガーデン
砂岩明るい色合いで、洋風の建物によく合う。ナチュラルでおしゃれな庭
チャート石角が取れて丸みがあり、優しい雰囲気に。和洋どちらにも馴染む

ロックガーデンの石選びのコツ

硬くてゴツゴツした石と、優しい色の石を組み合わせると、メリハリが出ます。
多肉植物やハーブなど、乾燥に強い植物を植えるなら、水はけの良い「溶岩石」が最適です。
モダンでスタイリッシュな庭を目指すなら、黒い「玄武岩」が主役にぴったり!

庭がおしゃれになる!庭石の配置とデザインの基本

石をただ置くだけでなく、配置を少し工夫するだけで、お庭は見違えるほど素敵になります。ここでは、初心者でも簡単にできる、庭石をおしゃれに配置する基本的なコツをご紹介します。

これだけ押さえればOK!配置の3つのコツ

1. 自然に見える「アシンメトリー」を意識する
自然の風景に、まっすぐ直線に並んだ石はありませんよね。わざと不規則に、ランダムに配置するのが、ナチュラルに見せるコツです。また、石の数は偶数(2個、4個)よりも奇数(3個、5個、7個)でまとめると、バランスが取りやすくなります。

2. 遠近感を出す
大きな石を手前に、小さな石を奥に置くと、庭に奥行きが生まれて広く見えます。このちょっとしたテクニックで、空間を効果的に演出できます。

3. 石の向きを考える
歩くための飛石やアプローチの敷石は、水平に置くと安定感が出ます。一方、庭のアクセントとして石を立てて置くと、動きや力強さが生まれます。

庭石の主な使い方

配置パターン特徴おすすめの庭
飛石(とびいし)歩くための通路として等間隔に配置。和風庭園、モダンな庭園
景石(けいせき)庭のシンボルとして置く、主役の石。日本庭園、和モダンな庭
敷石(しきいし)アプローチやテラスをおしゃれに舗装。洋風ガーデン、モダンな庭
積み石(つみいし)石垣や花壇の縁取りとして積み上げる。ロックガーデン、ナチュラルな庭

庭石を使ったおしゃれなデザイン例

石と他のアイテムを組み合わせることで、もっとおしゃれな庭になります。

シンプル&モダンに
黒や白のシンプルな石を使い、余計な飾りをなくすことで、洗練されたスタイリッシュな空間に。
水と組み合わせて涼しげに
小さな水鉢を置いたり、砂利で水の流れを表現する「枯山水」を取り入れたりすると、涼やかで落ち着いた雰囲気を楽しめます。
植物と調和させてナチュラルに
和風なら苔やシダ、洋風ならハーブや多肉植物など、石の間にグリーンをプラスすると、生き生きとした表情が生まれます。

失敗しないための施工のポイントと流れ

庭石の設置は計画が大切です。しっかり準備することで、仕上がりの美しさと長持ち度が格段にアップします。

施工を成功させる3つのポイント

1. 庭のスタイルに合った石を選ぶ: 家の外観や庭全体の雰囲気にマッチする石を選びましょう。
2. 事前にデザインを決める: どこにどの石を置くか、あらかじめ簡単な図を描いてシミュレーションするのがおすすめです。
3. 基礎をしっかり作る: 石が時間とともに沈んだり傾いたりしないよう、地面を平らにして固める「基礎工事」がとても重要です。

簡単な施工の流れ

1. 設計・計画: 庭のデザインを決め、必要な石の種類と量を考えます。
2. 基礎工事: 設置場所の土を掘り、砂利を敷いて平らにならし、しっかりと固めます。
3. 石の配置: 計画通りに石を置き、ぐらつかないように固定します。
4. 仕上げ: 石の周りに砂利を敷いたり、植物を植えたりして、全体のバランスを整えたら完成です。

せっかくの庭石を長持ちさせる!メンテナンスと管理のコツ

お気に入りの石を置いた庭は、いつまでも美しく保ちたいもの。定期的かつ正しいメンテナンスで、庭石の美しさを長持ちさせましょう。

庭石の掃除とメンテナンス

石も放っておくと、コケや泥で汚れてしまいます。汚れの種類に合わせたお掃除で、石本来の美しさを取り戻しましょう。

汚れの種類掃除方法注意点
コケ・藻ブラシで優しくこする。落ちにくい場合はお酢を薄めた水も効果的。強すぎる酸性の洗浄剤は石を傷めるのでNG。
泥・ホコリ水で洗い流す高圧洗浄機は石によっては表面を傷つける可能性があるので慎重に。
カルシウム汚れ(白華)お酢やクエン酸を水で薄めて拭き取る。強くこすりすぎないように注意。
油汚れ中性洗剤と水拭き早めの対応が必要

メンテナンスのポイント

月に一度は水洗い: ホコリや砂を洗い流すだけでも、汚れの蓄積を防げます。
保護剤を塗る: 石の種類によっては、水を弾くコーティング剤を塗っておくと、汚れがつきにくくなります。

雑草対策も忘れずに!防草シートと固定方法

敷石や砂利の下から生えてくる雑草は、庭づくりの悩みの種。最初にしっかり対策しておくのが、後々の手間を減らすコツです。

1. 防草シートを敷こう
石を置く前に、地面に「防草シート」を敷くのが最も効果的です。シートには水を通すタイプと通さないタイプがあります。庭全体の水はけを考えるなら水を通すタイプ、雑草を完全にシャットアウトしたい通路などには水を通さないタイプがおすすめです。

2. 石の固定方法
砂利敷き: ぐらつかないよう、ある程度の厚みで砂利を敷いて固定します。
モルタル固定: 人がよく歩くアプローチなど、しっかり固定したい場所にはモルタルを使います。

施工時の注意点

地面がしっかり固まっていないと、数年後に石が沈んでしまうことがあります。下地作りは丁寧に行いましょう。また、施工後もシートがめくれていないか、定期的にチェックすると安心です。

どこで買う?ホームセンターと専門業者の違い

庭石を買おうと思ったとき、主な選択肢は「ホームセンター」と「専門業者」です。それぞれのメリット・デメリットを知って、自分に合った購入先を選びましょう。

ホームセンター
メリット: 価格が比較的安いことが多い。少量から手軽に買えるので、DIYにぴったり。
デメリット: 種類が限られている。大きな石や珍しい石は少ない。専門的なアドバイスは受けにくい。
専門業者
メリット: 品質が良く、種類が豊富。理想の石が見つかりやすい。石のプロから、庭に合ったアドバイスをもらえる。
デメリット: 価格は高めになる傾向がある。大量購入が基本で、少量では買いにくい場合も。

賢い選び方

小さなスペースのDIYならホームセンター、本格的な庭づくりやこだわりの石を探したい場合は専門業者に相談するのがおすすめです。

造園の石に関するよくある疑問 Q&A

庭づくり初心者さんが抱きがちな、庭石に関する疑問にお答えします。

Q. 庭石の設置はDIYでもできますか?
A. はい、可能です!小さな石であれば、個人でも十分に設置できます。ただし、大きな石は重くて危険なので無理は禁物。クレーンが必要な場合もあります。DIYのメリットはコストを抑え、自分好みに作れることですが、仕上がりの美しさや安全性を考えると、難しい部分はプロに相談するのも一つの手です。

Q. 石の色によって庭の印象は変わりますか?
A. とても変わります!色選びは庭の雰囲気を決める重要なポイントです。

石の色印象おすすめの庭スタイル
白系明るく、清潔感がある。庭を広く見せる効果も。モダンガーデン、和風庭園
黒系高級感があり、引き締まった印象。日本庭園、シックな庭
茶系温かみがあり、自然によく馴染む。ナチュラルガーデン、ロックガーデン
赤系個性的で、庭のアクセントになる。南国風、アジアンテイスト

Q. 自然石と人工石、どちらが良いですか?
A. それぞれに良い点があります。用途や予算に合わせて選びましょう。

項目自然石人工石
見た目一つ一つ表情が違い、風合いがある。均一で整ったデザイン
耐久性風化しやすいが味が出る劣化しにくい
価格比較的高価なものが多い。比較的安価
メンテナンス苔むすなど、経年変化も楽しめる。劣化しにくく、手入れが楽。
用途や適している庭ナチュラルで本格的な庭にしたい方。手軽に、メンテナンスの手間を減らしたい方。

まとめ:あなただけの理想の庭を石で演出しよう

造園における石選びは、単に素材を選ぶだけでなく、庭全体のデザインや将来のメンテナンスまで左右する、とても奥が深い作業です。

和風庭園には、時を経て味わいの増す趣のある石を。
洋風ガーデンには、モダンで手入れのしやすい明るい色の石を。
エコな庭を目指すなら、環境に優しいリサイクル素材や水はけの良い自然石も良いでしょう。

石を選ぶときは、見た目のデザインだけでなく、価格、耐久性、そしてお手入れのしやすさといった点をトータルで考えることが失敗しないコツです。特に、安さだけで選ぶと、後々割れたり汚れが落ちにくかったりして、修理や手入れに余計な費用がかかることもあります。

もし石選びに迷ったら、専門業者に相談するのも賢い選択です。プロならではの視点で、あなたの庭の環境やデザインに最適な石を提案してくれます。

この記事を参考に、ぜひあなたにぴったりの石を見つけて、長く愛せる素敵な庭づくりを楽しんでくださいね。

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