庭木の剪定やガーデニングで使うハサミ、どれを選んでも同じだと思っていませんか?実は、ハサミ一本で作業のラクさや仕上がりのキレイさが大きく変わるんです。
「切れ味が悪くてイライラする…」
「買ってすぐに刃が欠けてしまった…」
「軽いと思ったのに、使っていると手が疲れる…」
こんなお悩み、あなただけではありません。特に庭木の剪定は、ハサミの刃の素材や持ち手の形、重さのバランスといった少しの違いが、使いやすさに直結します。
プロが使う剪定ハサミが少し高いのには、使いやすさと丈夫さに徹底的にこだわっているという理由があります。有名なメーカー品は替えの刃が用意されているなど、長く愛用できる工夫もされていますよ。
この記事では、「剪定ハサミ選び」で後悔しないためのポイントを、初心者の方にも分かりやすく解説します。ハサミの種類ごとの違いから、あなたにピッタリな一本を見つけるための基準まで、丁寧にご紹介しますね。

造園ハサミの基本!まずは4つの種類を知ろう
庭仕事で使うハサミには、いくつか種類があります。それぞれの得意なことを知っておくと、作業がぐっとスムーズになりますよ。まずは、基本となる4種類のハサミの違いを見ていきましょう。
剪定鋏(せんていばさみ): 庭木の「枝を切る」ためのハサミです。少し太めの枝も軽い力で切れるように作られており、庭木のお手入れの主役ともいえる存在。切れ味と丈夫さが何より大切です。
刈込鋏(かりこみばさみ): 長い刃が特徴で、生垣や植木を「面で刈り揃える」ためのハサミ。たくさんの細かい枝を一度にザクザクと整える作業が得意です。
芽切鋏(めきりばさみ): 小さくて軽い、細かい作業が得意なハサミです。新しい芽を摘んだり、草花や盆栽のお手入れに使ったりします。
植木鋏(うえきばさみ): 日本の庭師さんが昔から使っている伝統的な形のハサミ。枝を切るだけでなく、細かい作業にも使える万能タイプですが、少しコツがいる職人向けの製品が多いです。
それぞれの特徴を下の表にまとめました。何をしたいかで、選ぶハサミが変わってきます。
| 種類 | 用途 | 刃の構造 | 切断対象 | 特徴 |
| 剪定鋏 | 枝の剪定、形を整える | 片刃 | 生木の太枝 | 切れ味バツグンで丈夫 |
| 刈込鋏 | 生垣や低木の刈り込み | 両刃 | 細かい枝をまとめて切断 | 面で整える作業に最適 |
| 芽切鋏 | 新芽摘み、仕上げの剪定 | 片刃 | 柔らかい芽、小枝 | 軽量、小回りが利く |
| 植木鋏 | プロによる本格的な剪定 | 両刃または厚刃 | 中くらい〜太い枝 | 伝統的、職人向け、手打ち有 |
切れ味の秘密はどこに?プロがチェックする3つのポイント
ハサミの使いやすさは、その「作り」で決まります。特に切れ味は、植物を傷つけずにキレイに切るためにとても重要。ハサミ選びのプロが必ずチェックするのは、「刃の材質」「刃の角度」、そして「持ち手(グリップ)の形」の3つです。
1. 刃の材質: ハサミの心臓部です。ステンレス製はサビに強くお手入れが楽ですが、切れ味の鋭さでは「炭素鋼」という素材が優れています。プロ向けのハサミの多くはこの炭素鋼が使われており、鋭い切れ味が長持ちします。ただし、濡れたままにするとサビやすいので、使った後のお手入れは欠かせません。
2. 刃の角度: 刃がシャープなほど、軽い力でスッと切ることができます。作業の疲れにくさに直結しますが、鋭すぎると欠けやすくなることも。それぞれのハサミは、用途に合わせた最適なバランスで設計されています。
3. グリップの形: 長時間使うなら、持ちやすさは絶対に無視できません。最近は、人の手の形に合わせて作られたグリップや、滑りにくいゴム素材のものが人気です。手首への負担を減らす工夫がされたハサミは、女性やシニアの方にもおすすめですよ。
この3つのポイントを少し意識するだけで、あなたにとって本当に使いやすいハサミが見つかります。
| 構造要素 | 主な素材・仕様 | メリット | デメリット |
| 刃の材質 | 炭素鋼、青紙鋼、SK材など | 切れ味が良く、研ぎやすい | サビやすい(お手入れが必要) |
| 刃の形状 | 片刃・両刃・波刃など | 作業用途に応じて選べる | 選び方を誤ると作業効率が下がる |
| グリップ構造 | 樹脂製、アルミ製、回転式など | 手が疲れにくく、安全に使える | 製品によって耐久性が異なる |
【目的別】造園ハサミの選び方!あなたに合う一本はどれ?
プロが選ぶ「タフで疲れない」ハサミの条件
プロの庭師さんは、一日に何時間もハサミを握ります。だからこそ、ただ切れるだけでなく「一日中使っても疲れない」「丈夫で長く使える」「お手入れがしやすい」といった実用性をとても大事にします。
特に大切なのがグリップの握りやすさ。手のひらに自然にフィットし、汗をかいても滑りにくいものが選ばれます。中には、握る動きに合わせてグリップがくるっと回転し、手首への負担を極限まで減らしてくれる高機能なモデルもあるんですよ。
また、「替刃(かえば)」があるかどうかも重要なポイント。切れ味が落ちてきても、刃だけを交換すれば新品同様の切れ味が戻ります。本体を丸ごと買い替える必要がないので、経済的で環境にも優しい選択です。
プロ仕様のハサミは少し値段が張りますが、作業効率が上がり、体への負担も減ることを考えれば、長い目で見ると非常にお得な投資と言えるでしょう。
| 選定要素 | 理想的な条件 | 代表的な製品例 |
| グリップ構造 | 回転式、ラバー加工、滑り止め付き | アルス VS-8R |
| 刃の材質 | 青紙鋼、高炭素鋼、SK-5など | 岡恒 剪定鋏103 |
| 替刃対応 | 専用替刃あり、交換工具不要 | FELCO2、アルス VS-R |
| 耐久性 | サビにくい加工がされている | サボテン 剪定鋏 1100系 |
| メーカーの信頼性 | 日本製、老舗刃物メーカー | アルス、岡恒、サボテン |
まずはここから!初心者向け「軽くて安心」なハサミの条件
初めて庭の手入れをするなら、何より「扱いやすさ」が大切。重くて使いにくいハサミは、せっかくのガーデニングの楽しみを半減させてしまいます。初心者の方が最初に選ぶなら、「軽さ」「安全性」「操作性」を兼ね備えたハサミがおすすめです。
目安として、重さが200g以下のモデルは女性でも扱いやすいですよ。
安全ロックが付いているかも必ず確認しましょう。使わないときに刃を閉じておけるので、小さなお子さんがいるご家庭でも安心です。片手で簡単にロックできるタイプだと、作業がスムーズに進みます。
また、握る力をサポートしてくれるバネ(スプリング)付きのモデルも人気です。ハサミを開く動作をバネが助けてくれるので、少ない力で楽に作業を続けられます。
| 評価ポイント | チェックしたい条件 | 推奨製品例 |
| 重さ | 200g未満が理想 | サボテン No.1101 |
| 安全性 | 安全ロック付き、刃先が丸い | アルス VS-7Z |
| 操作性 | バネ付きで握り心地が軽い | 岡恒 剪定鋏 No.104 |
| 手入れ | サビにくいステンレス製など | サボテン ステンレス鋏 |
| 価格 | 3000円前後で手に入るもの | 各メーカー家庭用モデル |
女性やシニアの方へ。扱いやすい剪定ハサミはこれ!
力が弱い方や、手の小さい女性・シニアの方がハサミを選ぶ際は、体への負担をいかに減らせるかがカギになります。
まず注目したいのは、グリップの太さと素材です。細身で、手に吸い付くようなゴム素材のグリップは、力が逃げにくくしっかりと握れます。
バネの力で開閉をアシストしてくれる機能も、長時間の作業ではとっても助かります。使う人のことを考えて設計されたハサミは、驚くほど快適に作業ができますよ。
ケガを防ぐための配慮も大切です。刃先が少し丸くなっているモデルや、誤って開かないロック機能が付いているものを選ぶと、より安心してガーデニングを楽しめます。
| 選定条件 | 理想的な仕様 | おすすめモデル例 |
| 本体の重さ | 180g以下 | アルス VS-7Z |
| 握りやすさ | 細身グリップ、滑り止め付き | FELCO PX-M1 |
| 開閉のしやすさ | バネ付き、回転グリップ | FELCO6、アルス VS-R |
| 安全設計 | 刃先が丸くロック付き | サボテン 安全ハサミシリーズ |
| メンテナンス | 替刃があり、分解できる | 岡恒 剪定鋏 No.104 |
【比較表】プロ用・家庭用おすすめ剪定ハサミを徹底解説!
ここでは、具体的な製品を挙げながら、価格や性能を比較してみましょう。自分が何を重視するかを考えながら見ると、理想の一本が見つかりやすくなります。
①価格・耐久性・切れる枝の太さ・重さで比較
| 製品名 | 用途 | 価格(税込)目安 | 耐久性 | 切れる枝の太さ | 重さ |
| アルス VS-8Z | プロ用 | 5,200円 | 高(焼入鋼) | 25mm | 230g |
| サボテン P-15 | 家庭用 | 2,680円 | 中(炭素鋼) | 15mm | 180g |
| 岡恒 103 | プロ用 | 3,980円 | 高(鍛造刃物鋼) | 20mm | 220g |
| 千吉 GS-42 | 家庭用 | 1,980円 | 低(一般鋼) | 12mm | 160g |
| フジ鋏 A-10 | プロ用 | 6,600円 | 非常に高(超硬鋼) | 28mm | 250g |
表を見ると、価格が高いプロ用モデルほど、丈夫で太い枝も切れることがわかります。一方、家庭用モデルは軽くて価格が手頃なのが魅力です。年に数回、簡単な手入れに使う程度なら家庭用で十分ですが、本格的に庭づくりを楽しみたいならプロも使うモデルを検討する価値は十分にありますよ。
②作業の快適さ・メンテナンス性・サポート体制で比較
| 製品名 | 長時間作業の快適度 | メンテナンスのしやすさ | アフターサポート内容 |
| アルス VS-8Z | 非常に快適 | 分解しやすく部品交換も可能 | 刃・グリップ部品交換対応 |
| サボテン P-15 | 普通 | 刃は固定されている | 基本的に保証なし |
| 岡恒 103 | 快適 | 分解でき、替刃もある | 国内に修理センターあり |
| 千吉 GS-42 | やや不快 | 一体型で交換は不可可 | 保証なし |
| フジ鋏 A-10 | 非常に快適 | クイックリリース式で簡単 | 保証書付・電話サポート対応 |
快適な作業を支えるのは、握りやすいグリップや軽い力で使えるバネの性能です。また、長く使う上で見逃せないのがメンテナンスのしやすさ。分解して掃除や刃の交換ができるモデルは、愛着を持って長く使い続けられます。
③長く使うなら要チェック!替刃と保証制度の違い
| 製品名 | 替刃の有無 | 保証制度 | 長く使えるか |
| アルス VS-8Z | あり | 1年保証・部品供給体制あり | ◎ |
| サボテン P-15 | なし | 保証なし | △ |
| 岡恒 103 | あり | 有償修理に対応 | ◎ |
| 千吉 GS-42 | なし | 保証なし | × |
| フジ鋏 A-10 | あり | 2年保証・専用修理窓口 | ◎ |
アルスや岡恒といった信頼できるメーカーの製品は、替刃が用意されていることがほとんど。刃が欠けても交換すればOKなので、結果的にコストパフォーマンスが高くなります。一方、安価なモデルは「使い捨て」が前提になっていることが多いので、購入前にしっかり確認しましょう。
愛用のハサミを長持ちさせるメンテナンスのコツ
お気に入りのハサミを見つけたら、ぜひ丁寧にお手入れをして長く使ってあげましょう。少しの手間で、切れ味も寿命も格段に変わります。
基本のお手入れ:毎回やるべきことリスト
作業が終わったら、ほんの数分でできる簡単なお手入れを習慣にしましょう。
| 項目 | やること | 使うもの |
| 汚れ落とし | 刃についた樹液や土を拭き取る | 布、アルコールティッシュ |
| 水分除去 | サビ防止のため、水気を完全に拭き取る | 乾いた布 |
| 油をさす | 刃の付け根の動く部分に油を1滴たらす | 刃物用オイル、ミシン油 |
| ネジの緩み確認 | グリップと刃の締まり具合をチェックし、必要に応じて調整 | 精密ドライバー |
| 保管 | 専用ケースなどに入れ、湿気の少ない場所にしまう | ハサミケース、乾燥剤 |
特に水分はサビの最大の原因です。濡れたまま放置するのは絶対にやめましょう。
切れ味復活!おうちでできる簡単「研ぎ方」講座
「最近、切れ味が悪くなったな」と感じたら、刃を研いであげましょう。専用のシャープナーを使えば、初心者でも簡単にできますよ。
研ぎ方の簡単ステップ
1. 可能ならハサミを分解して刃を取り出す
2. 刃の角度(だいたい20度くらい)を保ちながら、一定方向に数回研ぐ
3. 刃の裏側にできた「バリ」というザラザラを軽く取る
4. 油をさして元通りに組み立て、切れ味を確認
一番のポイントは「角度を守る」ことと「裏側は研がない」ことです。これを間違えると、かえって切れなくなってしまうので注意してくださいね。
サビ防止に役立つおすすめアイテム
大切なハサミをサビから守るために、便利なグッズを活用しましょう。
防錆潤滑スプレー: お手入れの仕上げにシュッと一吹きするだけで、サビを防ぎ動きを滑らかにしてくれます。
保管ケース: 湿気を防ぐ機能がついたケースに入れておくと、しばらく使わないときも安心です。
腰袋(サック): 作業中にハサミを入れておく革製のケース。刃を保護し、安全に持ち運べます。
剪定ハサミ選びで失敗しないための最終チェック
最後に、ハサミ選びでよくある失敗と、購入前に必ず確認したいポイントをまとめました。
「安物買いの銭失い」にならない!よくある失敗パターン
価格やネットのレビューだけで選んでしまうと、後悔することになりがちです。
| 失敗内容 | よくある原因 | 結果 |
| 切れ味がすぐ落ちる | 安価なノーブランド品を買った | 作業効率が落ち、結局買い直すことに |
| 手が痛くなる | 自分の手に合わないグリップだった | 長時間作業ができなくなる |
| 枝が切れなかった | 切る枝の太さに合っていなかった | 作業が中断し、ハサミが壊れることも |
| すぐにサビた | お手入れを怠った、材質が悪かった | 長持ちせず、すぐに使えなくなる |
| 替刃がなかった | 購入時に確認しなかった | 刃がダメになったら本体ごと買い替え |
これだけはチェック!購入前に確認したい5つのポイント
1. 切れる枝の太さ: 庭にある一番太い枝の直径を測っておき、それに対応できるハサミを選びましょう。
2. グリップの握りやすさ: できれば、実際にお店で握ってみるのが一番です。自分の手の大きさに合っているか確認しましょう。
3. ハサミの重さ: 長時間使うことを考えて、自分が無理なく扱える重さのものを選びましょう。
4. 替刃があるか: 長く愛用したいなら、替刃が用意されているメーカーの製品が断然おすすめです。
5. 保証やサポート: 万が一の故障に備え、メーカーの保証や修理対応があるかどうかも確認しておくと安心です。
まとめ
造園や園芸で使うハサミは、作業を支える大切なパートナーです。自分に合わないものを選んでしまうと、時間も労力も余計にかかってしまいます。
この記事では、ハサミの種類から、プロが重視するポイント、初心者や女性でも扱いやすいモデルの選び方、そして長く使うためのお手入れ方法まで、幅広くご紹介しました。
初めての一本を選ぶ不安や、今使っているハサミへの不満を解消するために、ぜひこの記事のチェックリストや比較表を活用してください。
あなたにぴったりのハサミを見つけることが、日々の庭仕事をもっと楽しく、快適なものに変えてくれるはずです。この記事を参考に、最高のパートナーとなる一本を見つけて、素敵なガーデニングライフを送ってくださいね。
よくある質問
Q. 女性や高齢者でも扱いやすい造園ハサミはありますか?
A. はい、もちろんです!最近はとても軽くて、グリップが柔らかい素材で作られたモデルがたくさんあります。特に重さが200g以下のハサミは、力に自信がない方でも楽に扱えますよ。アルスやサボテンといったメーカーが、女性やシニア向けの製品に力を入れているので、ぜひチェックしてみてください。
Q. 100均やホームセンターの安いハサミと、専門店のモデルの違いは何ですか?
A. 一番の違いは「刃の材質」と「耐久性」です。専門店で扱うようなハサミは、硬くて切れ味が長持ちする鋼(はがね)を使っているため、太い枝もスムーズに切れます。また、グリップの形も疲れにくいように工夫されています。替刃や修理サポートが

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