赤松の剪定 必見!失敗しないミドリ摘みのコツと最適な時期

雑木の庭 施工例

赤松の美しい樹形を維持するために欠かせない「ミドリ摘み」。今回は、その具体的な作業内容と、失敗しないためのコツについて詳しくご紹介します。

ミドリ摘みの最適な時期とは?

赤松剪定前

今回の作業は、時期的に少し遅くなってしまい、新芽である「ミドリ」の芯が固まり始めていました。

本当は、このミドリがまだ柔らかく、芯が固まる前に作業するのが最も理想的です。タイミングを逃すと作業がしにくくなるだけでなく、木への負担も変わってきますので、適切な時期を見極めることが非常に重要になります。

なぜミドリ摘みが必要なのでしょうか?

ミドリ摘みは、赤松の美しさを保つために不可欠な剪定作業です。その目的は、主に以下の3つです。

枝の間延びを防ぐため
新芽が伸びすぎたまま放置すると、枝と枝の間隔が不自然に開いてしまい、いわゆる「間延び」した姿になってしまいます。ミドリ摘みを行うことで、引き締まった美しい樹形を維持できます。

枝数を増やすため
適切にミドリを摘むことで、そこから新しい芽が複数出やすくなります。これにより枝数を増やし、より葉が密で美しい姿に育てることができます。

不要な枝を整理するため
逆に、混み合いそうな場所や将来的に形を乱す原因となりそうな不要なミドリは、この段階で取り除くことで、全体のバランスを整え、風通しを良くする効果もあります。

赤松と黒松の剪定方法の違い

松の剪定と聞くと黒松を思い浮かべる方も多いですが、赤松と黒松では性質が少し異なります。

赤松は、黒松に比べて萌芽力(ほうがりょく:新しい芽を出す力)がやや弱いため、剪定には少し慎重さが求められます。

一方、生命力の強い黒松の場合は、一度ミドリをすべて摘み取り、その次に出てくる二番芽を利用する剪定方法がよく用いられます。二番芽はあまり長く伸びすぎないため、枝が間延びしにくく、緻密で良い枝を作りやすいのが特徴です。

作業の注意点:赤松はとてもデリケート

ミドリ摘みを行う際に最も注意したいのが、枝の折れやすさです。

赤松の枝は、黒松や五葉松などと比較して折れやすく、少し力を加えただけで「ポキッ」と根元から折れてしまうことがあります。作業は必ず慎重に、枝をしっかりと支えながら丁寧に行いましょう。

赤松剪定後

病気を乗り越えて元気な姿に

実は、私がこの赤松のお手入れをご依頼いただいた当初、木は「赤斑葉枯病(あかまだらはがれびょう)」という病気でかなり弱っていました。

しかし、4年ほどかけて定期的に薬剤散布を続けた結果、ここまで元気な姿を取り戻してくれました。植物の生命力と、適切な手入れの大切さを改めて感じさせられます。

赤松のミドリ摘みは、適切な時期を見極め、その繊細な枝を優しく扱うことが成功の鍵です。一本一本の木の個性と向き合いながら、美しい盆栽を育てていきましょう。

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