雑木の庭を始めたい初心者へ。失敗しないための「やること」リスト
「まるで森の中にいるみたい」
「木漏れ日がきれいで、心が安らぐ」
自然な風情が魅力の「雑木の庭」。憧れているけれど、何から始めたらいいか分からない、という初心者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、雑木の庭づくりで初心者がつまずかないための「やること」を、分かりやすくステップ形式で解説します。理想の庭づくりの、確かな一歩を踏み出しましょう。
そもそも「雑木の庭」ってどんな庭?

まず、雑木の庭がどんな庭なのか、イメージを共有しておきましょう。
雑木の庭とは、特定の樹木(例えばマツやマキ)を主役にするのではなく、さまざまな種類の「雑木(ぞうき)」を組み合わせて、自然の山や林のような景観を作り出す庭のことです。
雑木の庭の魅力
- 木漏れ日が美しい
- 四季の移ろいを感じられる
- 鳥や蝶など、生き物が集まりやすい
- かっちりしすぎず、ナチュラルでおしゃれ
完璧に整えられた庭というより、少しラフで、植物がのびのびと育っている雰囲気が特徴です。
【初心者向け】雑木の庭づくりで最初に「やること」5ステップ
難しく考える必要はありません。一つずつ、シンプルなステップで進めていきましょう。
ステップ1:理想のイメージを固める
最初にやることは「どんな庭にしたいか」を具体的にイメージすることです。
- 明るくて開放的な庭?
- 日陰でしっとり落ち着いた庭?
- 紅葉が楽しめる庭?
- かわいい花が咲く木がある庭?
雑誌やインターネットで好きな雰囲気の雑木の庭の写真を探してみましょう。「こんな感じにしたい」という見本があると、この後の木選びがスムーズになります。
ステップ2:庭の環境をチェックする
次に、庭の環境をよく観察します。植物にとって、環境はとても大切です。
チェックするポイント
- 日当たり:朝から夕方まで、日の当たり方はどう変わるか?(特に夏と冬)
- 風通し:風はよく通るか?
- 水はけ:雨が降った後、水たまりができていないか?
- 広さ:木を植えるスペースはどれくらいあるか?
この観察結果によって、植えるべき木の種類が変わってきます。日当たりの良い場所を好む木、日陰に強い木など、植物にはそれぞれ得意な環境があるからです。
ステップ3:メインになる木を選ぶ(1〜3本から)
いよいよ木を選びます。しかし、初心者がいきなりたくさんの木を植えるのは失敗のもと。
まずは庭の主役となる「シンボルツリー」を1〜3本選びましょう。
木の高さで考えるのがおすすめ
雑木の庭では、高さの違う木を組み合わせることで、自然な奥行きが生まれます。
- 高木(3m以上):庭の骨格になる木。アオダモ、コナラ、ヤマボウシなど。
- 中木(1.5m〜3m):高木を補い、彩りを加える木。イロハモミジ、ヒメシャラ、ジューンベリーなど。
- 低木(1.5m以下):根元を飾り、空間を埋める木。アジサイ、ドウダンツツジなど。
まずは「高木か中木を1本」から始めて、慣れてきたら他の高さの木を足していくのが、初心者には安心です。
ステップ4:足元を彩る「下草」を考える
雑木の庭の魅力を引き立てるのが「下草(したくさ)」です。木の根元に植える背の低い植物のことで、より自然な雰囲気を出してくれます。
- ギボウシ
- ヒューケラ
- クリスマスローズ
- シダ類
これらも最初からたくさん植える必要はありません。木の周りに少し加えるだけで、ぐっと景色が良くなります。
ステップ5:土づくりと植え付け
植えたい木が決まったら、いよいよ植え付けです。植物が元気に育つには、良い土が欠かせません。
簡単な植え付けの流れ
- 木の根鉢(ポットから出したときの根と土の塊)より、二回りほど大きな穴を掘る。
- 掘った土に「腐葉土」や「堆肥」を混ぜて、土壌を改良する。
- 木を穴に入れ、改良した土を戻していく。
- 最後に、水をたっぷりと与える。
これで、雑木の庭の第一歩は完了です。
初心者がやりがちな失敗と対策
最後に、雑木の庭づくりで初心者が陥りやすい失敗を2つ紹介します。これを知っておくだけで、成功率が大きく上がります。
植えすぎてしまう
小さな苗木は可愛らしく、つい沢山植えたくなります。しかし、木は数年で大きく成長します。将来の姿を想像し、木と木の間には十分なスペースを空けましょう。「少し寂しいかな?」くらいが、5年後にはちょうど良くなります。メンテナンスを軽く考えてしまう
雑木の庭は自然風ですが、「何もしなくていい庭」ではありません。成長しすぎた枝を切る「剪定(せんてい)」や、落ち葉の掃除、水やりなど、最低限のお手入れは必要です。無理のない範囲で、楽しみながら育てていきましょう。
まとめ:まずは1本の木から始めよう
雑木の庭づくりは、難しそうに見えて、実はとてもシンプルです。
初心者が最初にやることは、「理想のイメージを持って、環境に合ったシンボルツリーを1本植えてみること」。
その1本が庭に馴染んでいく様子を眺めるだけでも、日々が豊かになるはずです。焦らず、ゆっくりと、自分だけの小さな森を育てていく楽しみを味わってみてください。

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